立命館大学2001年度の動き
2002.1.30 掲載
立命館大学では,今年度も,非常勤講師の労働条件に大きく関係する,たいへん大きな改革が,いくつも行われました.当組合では「非常勤講師に関わる規定の変更などについては、当事者である当非常勤講師組合に意見を求め、報告を行う」ことを毎年要求していますが,今年度の改革に関しても,立命館大学からは何1つ相談はなく,また決定後の報告すらこちらから問いただして初めて説明するという有様です.
当組合では,その間の動きを「くみあい通信 第24号」に2001年11月上旬までの動きを報告しました.その時点では「検討中」「後日回答」というものまだいくつかあったため,説明を要求していましたが,12月19日に「説明会」が開かれ,その席で「検討中」「後日回答」と言っていたものがどうなったかの説明を要求しました.
- 団体交渉の時点で「検討中」だったものは
- @ロシア語廃止(の方向で検討中)
- A選択外国語の廃止(の方向で検討中)
- B再履修クラスの廃止(の方向で検討中)
- C有料の語学学校の開設(の方向で検討中)
- D「言語教育常勤講師」と「嘱託講師」制度の導入(の方向で検討中)
の5点でしたが,その後以下のように決定されたそうです.
- @ロシア語
- ・初修は全廃
- ・2回生以上向けのものは開講
- ・選択外国語のロシア語は廃止
- A選択外国語
- ・2002年度は初修はすべて廃止
- ・2002年度は中級と上級はロシア語以外(独仏中西朝伊)は経過措置として開講
- ・2003年度からは,独仏中の副専攻に新たに4単位のパッケージで開講 (2回生以上向け)
- ・露は全廃
- B再履修クラス
- ・「中規模講義+自習+テスト」という再履修の新しい形態は新1回生が対象で,2002年度2回生以上は従来の再履修で開講する
- ・英語は「再履修の新しい形態」を2002年秋より導入
- ・その他の語学は「再履修の新しい形態」を2003年春より導入
- C有料の語学学校であるCLAは2002年度の開設
- D「嘱託講師」
- 2003年度導入だが2002年度より「前倒して」実施,という説明で(現実上2002年度の導入)2001年11月30日に公募が出ました (英語ネイティブ講師9名,中国語ネイティブ講師1名の募集で,応募締切は12月20日).募集要項はこちらをごらんください(注:これは参考資料です,締め切りは既に過ぎています)
- 2001年10月22日の団体交渉の時点では,年俸も年数もコマ数も決まっていないということでしたが,結局年俸420万円,1年契約で更新は4回(合計5年)まで可,週10コマ担当,という内容でした.
- 公募には「主たる担当科目・職務」という項目に「CLAでの開講を含む夏期・春期休暇中の授業」とありますが,その分の給料は,年俸420万円には含まれず,やったぶんの手当てがつくとのことです.
- また嘱託講師導入による非常勤講師の雇い止めは一切行っていない(本人の都合でやめた人は11月の時点で8人いる)ということです.
「後日回答」と言っていたものは,10月22日の団体交渉で渡した「ロシア語非常勤講師一同からの要求書」に対する回答です.当局の回答は,非常勤講師一同からの真剣な要求に対して,真剣に回答しているとは言い難い内容ですが...以下要求書およびその回答です.
「ロシア語非常勤講師一同からの要求書」と
それに対する立命館当局の回答および組合のコメント
(→以下は当局からの回答,※以下は組合のコメント)
- 1) 現在初修外国語としてロシア語を受講している学生(とくに1年生)の来年度におけるロシア語受講の権利を保障すること。
- →これはする
- ※2回生以上向けのロシア語は,必修は残りますが,選択外国語は,2回生以上向けの中級上級は廃止が決定しています.
- 2) 1年毎の契約の非常勤講師であるとは言え、長年にわたって立命館で仕事をし、立命館からの収入を生活基盤にしてきた私たちにとっては、今回の事態は生活破壊に等しいものである。制度改革によって大きな打撃を受ける者に対して、使用者として適切なケアを行ってしかるべきであると考える。また、制度改革の告知は、新制度実施の少なくとも1年前に告知し、私たちが新たな生活手段を準備できる時間的余裕を置くべきである。
- →数年間検討したが、履修希望者が少なく仕方がなかった。告知はできるだけ早く説明したつもりである。
- ※数年間検討していたものを「できるだけ早く説明したつもり」というのが,廃止前年度の9月21日の郵便による通告 (9月19日の非常勤講師組合から申し入れの直後) および,10月4日の説明会でした.
- 3) 現在立命館大学でのロシア語選択者は少数であるが、国際関係や日露の歴史から見て、ロシア語教育は立命館で必要であると私たちは考えている。新制度のコンセプトは語学教育の「高度化」と説明を受けたが、国際関係や歴史的視野の欠落した語学教育制度は立命館大学の将来にとって必ずしも好ましいものではないと考ええるが、大学側はいかなる見識をもっておられるか、伺いたい。
- → 大学としての総合的な判断であり,受講希望者が少なければやめるという方針である.
- 4) これまで文学部では、一部の学科しかロシア語を履修できない規制があったが、その理由を伺いたい。特に、英文、日文などは、ロシア語を学んでしかるべき学問分野だと思われますが。
- →文学部が決めていることだから知らない.学部教学と専門科目との関連で設定しているものであり、ここでの議論にはなじまない。
- 5) ロシア語の授業の代わりに、文学や歴史の授業を担当することも出来るが、そのような措置はできないのか。
- →個別に連絡する
- 6) 来年度専任講師の先生がこなすことが出来ないロシア語の授業がある場合、その担当依頼の連絡は出来るだけ早く行ってほしい。
- →個別に連絡する
それ以外に2002年度より,いよいよセメスターあたり「15回授業実施」されます.当局は,教員とも学生とも長い時間をかけて話し合って納得してもらって決めたことだ,と言っていますが,非常勤講師には何の相談も話し合いもありませんでした.
- 「15回授業実施」により
- 「国民の祝日における授業実施」4/29(月)10/14(月)12/23(月)
- 「授業期間後の授業日」
- 7/18(木)月曜日授業を実施
- 7/19(金)金曜日授業を実施
- 1/21(火)月曜日授業を実施
- 「ゴールデンウィーク中の授業」
- 4/29(月・祝日) 5/1(火・平日) 5/2(水・平日) は授業日
- 「年末の授業」12/27(金)まで
- となります.
- もし休講した場合の補講日は
- 衣笠では「休講日の直近の土曜日もしくは同じ曜日の5時限目以降」
- 草津では「前期は5/25(土)と7/13(土),後期は11/9(土)または16日(土)←未確定 と1/18(土)」
- 両キャンパス共通して「定期試験期間に試験をする場合は,15回目の授業日を補講日とすることができる」
- となっています.
12月19日の「説明会」の最後に当局から「まじめに交渉しているという証」として「先進的教育実践支援制度」の適応を一部非常勤講師にも認めたという知らせがありました (2002年1月末の締め切り) くわしくは
立命のサイトのこちらのページをごらんください.もしこのページが見られない場合,当組合の
資料をどうぞ
労働基準法とパート労働法は,就業規則の変更について、労働組合または,労働者の過半数を代表する者の意見を聴かなければならないと定めています.しかしながらが,この間,様々な改革に関して,当局から非常勤組合には,何の相談もなければこちらから聞くまでは説明すらありませんでした.
これに関して当局は,病休や産休の規定も,セメスターあたりの授業回数も,あたらしい雇用形態の導入も「就業規則」ではないから,労働者の意見を聞く必要はないと言っていますが,仮に「就業規則」という名前がついていなくても,病休の規定などは労働基準法とパート労働法でいう「就業規則」であるというのが労働法の専門家の意見です.
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