大学非常勤講師の1コマ当たり月額50,000円要求の根拠


T 京都の4私大、同志社大学、立命館大学、京都産業大学、龍谷大学の専任教員の1コマ当たりの賃金はいくらか。

条件(1) 1998年度、年収モデルは,基本給、臨時給与,家族手当、住宅手当,扶養家族手当て、入試手当て,その他の合計で税込年収総額を示す。モデル賃金は、京滋地区私立大学実態調査1999年版(1998年調査)による。
条件(2) 共済金長・短あわせて216/1000を大学側と折半するものとする。すなわち、108/1000を大学側負担とし、大学側負担分を年収に加算する。(専業非常勤講師は、私学共済にいれてもらえず、社会保険は、多くが、国民健康保険と国民年金に入り、自前で掛け金を支払っているので、それにそろえる。)
条件(3) 研究費は様々の種類があるが、年間500,000円とする。
条件(4) 専任教員のコマ数を6コマとする。

 年間モデル賃金(基本給、臨時給与,家族手当、住宅手当,扶養家族手当て、入試手当て,その他の合計で税込年収総額: 単位千円)

30歳講師
(独身)
35歳助教
(扶2)
40歳助教
(扶3)
40歳教
(扶3)
45歳教
(扶3)
50歳教
(扶3)
55歳教
(扶2)
60歳教
(扶1)
同大6,9688,99210,71610,71512,10913,15813,78514,065
立命6,4038,6089,88510,04211,41212,49813,09313,282
京産7,3279,37910,32110,63511,85013,02913,72014,023
龍谷7,5369,36610,96810,96812,35713,55014,17414,477
平均7,0599,08610,47310,59011,93213,05913,69313,962

これらの平均年収[(基本給+住手+家手)×12ヶ月+1時金6.6ヵ月+その他手当て163750円]
= 11,232,000円…A
共済金大学側負担分 595.000円(1ヵ月の基準内賃金)×108/1000=64,260円×12ヶ月
= 771,120円…B
個人研究費 = 500,000 円…C
専任教員のモデル平均年収 A+B+C=12,503,120円
専任教員の1コマ当たり月額 12,503,120円/(6コマ×12)=173,654円

非常勤講師の約7倍となる。

U 最低ラインのコマ賃金はいくらか?

現実にはありえないが、専任教員が、一日8時間,一週間5日、年間を通じて働くとする (週20コマもつことになる)。
年間労働時間 8時間×5日×4週×12ヵ月=1,920時間
一時間当たりの賃金 12,503,120円/1,920 時間=6,512円
1ヵ月1コマ当たりの賃金 (1コマ=2時間) 6,512円×8時間 (週1コマで1ヵ月8時間働く) = 52,096円

V 月額50,000円が差別のない賃金の最低ライン、これ以下は、根拠の一切ない差別賃金である。

この最低ラインから、1コマあたりの時間数を適切にして調整していくことができる。例えば、1コマあたり、教える時間1.5時間、大学での授業準備時間 (印刷、教材の点検) 30分、授業のための研究時間2時間とすれば、1コマあたり合計月16時間 (4時間×4週) となる。従って1コマあたり月額6512円×16時間=104,192円となる。あるいは授業準備のための研究時間、月16時間とすれば、合計24時間となり、1コマ月額6512円×24時間=156,288円となる。
夏休み、冬休み、春休みを入れて、計算することもできる。


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